風邪

整体では風邪は悪いものとは捉えていません。風邪の効用といって、身体を整えるためのお掃除屋さんです。季節の変わり目の風邪、ホッとして気が抜けたときにひく風邪です。同じ空気を吸っていても風邪をひく人とひかない人に分かれるのは、身体の問題だからです。風邪をひく必要がある方がかかり、必要ない人はひかないです。

ただ注意点があり、風邪をひけない鈍い身体の人がおられるということです。風邪ひとつひいたことがないという方が、晩年コロッとお亡くなりになられたり癌になったりされます。これは、白血球の顆粒球がいつも活発で風邪を寄せ付けないのです。つまりは、生活ではいつも緊張が大きく交感神経が高ぶり停滞している状態です。いわゆる癌体質に近づきます。この辺は免疫学的にも言われることであって生活習慣は大切です。

風邪はひいてもOKですが、問題は風邪の経過がよくないと意味がありません。身体のお掃除ができないからです。のどが痛い、熱がある、咳がが止まらないなど風邪の経過にある違和感を薬で抑えると、失敗します。身体に内向した要求は、同じシーズンに二度引きしたり、もっと強い風邪症状としてもう一度出たりします。
風邪を上手く自力で経過された方は、ひく前より体がリフレッシュされており身体は軽くとても清々しく思えるほどです。

風邪をひきましたら、お勧めは足湯です。両足くるぶしまでお湯を張り、45度位(熱めでないと効果なし)のお湯にて6分間つけます。足が赤くなるぐらいです。色味が悪い足があればさらに2分間追加します。夜がお勧めですが、お風呂とかぶると効果が薄いですので30分は離してやります。そのあとは、靴下をはいて就寝します。また、一日に7~8回の紅茶か日本茶にてうがいをすると効果的です。

身体が整っている人ならば、一日でよくなるでしょう。今まで薬付けだった方は3~4日経過が掛かるかもしれません。1週間経っても症状が出る方は、何か体に問題があるか、風邪をこじらせていますので注意です。
治りかけの日、一日だけは、体調が不安定ですのでバタバタせずに、ゆっくりすると良いでしょう。

風邪を上手く使って健康をキープいたしましょう。年に4回位風邪をひけるといいですね。特に熱が出ればさらに褒められます。身体に力がある証拠です。当院に通われ出して数年ぶりに風邪をひいたという方はとても多いです。これも整ってきた身体の一つの出方です。